Microsoft の Access で作るか Excel で作るか迷うことが多い。
そこで、以下のように整理してみた。
ただし、k の限りある知識と経験に基づいたものである。
※各文末の()内は機能等の名前
Access の方がよい場合
- クエリを用いる際、元データ(テーブル)上だけではなく結果(ビュー)上でもデータの変更作業を行いたい。
- 入力しやすいフォームを設けたい(フォーム)
- 特定のレコードをきれいに複製して再利用したい(フォーム、マクロ)
- レコードごとに単票を出したい(レポート)
- 見やすい帳票形式を出したい(レポート)
- 明細を含みたい
- レコードごとに画像を埋め込みたい
- レコードごとにファイルを貼付したい
- レコードごとに1つのセルの中に長文を入力したい
Excel の方がよい場合
- 比較的シンプルなリストを作る
- 色々なグラフを出したい(ピボットグラフ)
- 集計したい(ピボットテーブルや Power Query)
- 文字列や表の整形作業が多い(Power Query)
- ウェブから情報を自動的に引っ張りたい(Power Query)
- 高度な関数を使いたい
- レコードごとに単票を出したいが、その単票のフォーマットが Excel シートでなくてはならない。
- 自由なレイアウトの図形や文章を盛り込みたい(図形、テキストボックス、セルなど)
- ウェブのOneDrive上でそのまま使いたい
- 管理の引き継ぎや共同管理をするとき、できるだけスムーズに行いたい。
Excelの方が慣れている人が多いので。
備考
- RDBを使いたい場合はどっちにするか?
今の Excel には Power Query があるので、Excel でもRDBが使いやすくなった。むしろ、Access 以上に使いやすい部分もある。なので、単にRDBだからというだけで Access にする理由は薄くなってきた。 - Access と Excel を組み合わせたほうが良い場合もある。
その場合は、Access をベースにして、必要に応じてExcelからそれを読み込むとよさそう。 - Access も Excel も、互いにかぶっている機能が多い。
ただし、それぞれ高機能なのか低機能なのか、使いやすいのか使いにくいのか、という違いがある。よって、一部は低機能・使いにくい機能でもかまわない場合には、片方に寄せるということもありうる。