まとめ
Android 14上のMacroDroidで、Wi-Fiを自動的にON/OFFできるようにしたい。しかし現状だと、そのためにさらに必要となるMacroDroidHelperを単純にはインストールできない。そこで、その解決を案内するウェブページに書かれているやり方に沿ってやってみた。すると、MacroDroidHelperをインストールすることができ、その結果、MacroDroidからWi-FiをON/OFFすることができるようになった。
困ったこと
Android 14 のスマホに MacroDroid を入れて、そのマクロによりスマホの Wi-Fi を ON/OFF したい。そのためには、MacroDroid 本体に加えて、MacroDroidHelper アプリもインストールする必要がある。
「MacroDroidヘルパー必須」画面
しかし本稿執筆時点では、制約のため、Google Play から MacroDroidHelper をインストールできない状態となっている。このため、MacroDroidHelper の APK ファイルを手動でダウンロード／インストールする必要がある。しかも Android のバージョンが 14 の場合、そのAPK ファイルを実行してのインストールすら制限されており、単純にはインストールできない。
「アプリをインストールできませんでした」
試した環境
スマホ側
- 機種： Motorola moto g24
- OS: Android 14
- MacroDroid のVer. 5.46
MacroDroidHelper をスマホにプッシュインストールするためのPC側
- OS: Linux Mint 21.3
やったこと
概要
Android 14上のMacroDroidでWi-FiをON/OFFするアクションを実行しようとしたときに出るエラーメッセージがある。そこからジャンプできるウェブページに、MacroDroidHelperをAndroid 14 にインストールするやり方が案内されていた。
エラー画面
それを見たところ、Android 14 にMacroDroidHelperをインストールするには、スマホとPCをUSBケーブルでつなげる等した上で、PC側からプッシュ的にインストールする必要があるようだ。
実際に行った手順
上記で述べたウェブページから辿れるウェブページ群の内容を紐解きながらやってみた作業を、思い出しながら以下に書き出してみる。
スマホ（moto G24）にて
［設定］—［スマートフォン情報］まで辿り、［ビルド番号］を7回タップすることで、［設定］—［システム］配下に［開発者オプション］を表示させる。
そうしたら、その［開発者オプション］をタップした先で、開発者オプションを有効にする。
（参考ウェブページ：開発者向けオプション| Motorola Support JP）
MacroDroidHelper をスマホにプッシュインストールするためのPC（Linux Mint）にて
MacroDroidHelper_v1_16.apk を任意のディレクトリにダウンロードしておく。
以下のコマンドを実行することで、SDK Manger をインストール。
sudo apt install sdkmanager
以下のコマンドを実行することで、SDK Manager により platform-tools をインストール。
sudo sdkmanager "platform-tools"
スマホ（moto G24）をPCにUSBケーブルでつなぐ。
再び、スマホ（moto G24）にて
画面に「USBデバッグを許可しますか？」と出たら、［許可］する。
「USBデバッグを許可しますか？」
再び、MacroDroidHelper をスマホにプッシュインストールするためのPC（Linux Mint）にて
以下のコマンドを実行して、PCからスマホが認識されたかどうかを確認。
その結果、認識されていそうならOK。
cd /opt/android-sdk/platform-tools/ adb devices
以下のようなコマンドを実行して、MacroDroidHelper_v1_16.apk をスマホにプッシュ的にインストールする。
ライン内の MacroDroidHelper_v1_16.apk のパスについては、前述でダウンロードしたファイルのパスを指定する。
（例）
sudo adb install --bypass-low-target-sdk-block '/home/username/ダウンロード/MacroDroidHelper_v1_16.apk'
上記コマンド実行の直後にスマホ側の画面に Google Play プロテクトのメッセージが出たら、詳細をたどるなどしてインストールを許可する。
「安全ではないアプリをブロックしました」
PCのコマンド画面に戻り、以下のようなメッセージが出ればインストールに成功。
Performing Streamed Install Success
再び、スマホ（moto G24）にて
ホーム画面などのアプリ一覧に “MD ヘルパー” が出現しているので、それをタップして起動。
アイコン
［バッテリー最適化から除外］を行う。
「バッテリー最適化から除外」メッセージ
［開発者オプション］は、再び無効化しておく。
結果
MacroDroidにて Wi-Fi を ON/OFF する「アクション」を試しに実行してみた。
すると、OFFにするのは何の問題もなく成功した。
しかしONにするときだけ、都度画面にメッセージが出てしまう。ここで［許可］することで、ONにすることはできる。
「Wi-Fi を ON にすることを MD ヘルパー に許可しますか？」
所感
けっこう手間がかかったが、MD ヘルパー をインストールすることができ、その結果 MacroDroid で Wi-Fi をON/OFFすることができるようになった。
ただし、Wi-Fi をONにするときにはいちいち許可を求めるメッセージが出てしまうようだ。そこだけが気になるところ。 ※
※ 追記
後から気づいたが、MacroDroid でWi-Fi がONになるときにいちいち許可を求めるメッセージが出なくなっていた。もしかしたら、出るのは初回だけだったのかも。
