偽ネットストアにうっかり振込んでしまってから「被害回復分配金」が来るまでのこと

実在するECストアの偽物にうっかりつままれ、金額を振り込んでしまった。もちろん商品はいつまで経っても届いてこないし、偽ストアとの連絡もとれなくなった。警視庁のサイバー犯罪相談窓口に連絡して、振込先の銀行にも連絡し、一連の申請をしたところ、被害回復分配金は戻ってきた。でもそれは払った数分の一の値段。悔しい。

いきさつ

欲しい商品があった。でもそれはAmazonとかでは売っていなさそうなので手っ取り早くググってみたところ、とあるネットストアがヒットした。そのストアが偽物だとは知らずに、早速注文。

すると代金振り込み先の銀行口座情報がメールで送られてきたので、すぐに振り込んだ。すると、金額の受領とまもなく発送する旨のメールが届いた。

しかし2週間近く経っても届かないので同じメールで問い合わせたところ、エラーメールが返ってきた。どうやらそのメールアドレスは畳まれたらしい。ここでようやく怪しいと気づいた。
そのネットショップが偽物であることに、そのときやっと気づいた。実在する本物のネットストアは別にあり、同じロゴや似せたデザインを使っている模様。URLやメールアドレス、掲載されている販売者の住所も怪しい。
一方、実在する方のウェブページには、偽のストアへの注意喚起が掲載されていた。

警視庁のサイバー犯罪相談窓口に連絡して状況を説明したところ、やはり詐欺サイトの可能性が高いとのこと。
振込先の銀行に相談するよう言われたので、早速相談してみた。
すると、問題の銀行口座をブロックしてくれた。

その銀行口座には残金があるとのことで、申請すれば返金される可能性があるとのこと。よって、申請することにした。すると、処理を進めるための書類をこちらに発送してくれるとのこと。
真似された本物の方のネットストアにも通報した。

その後、銀行から書類が送られてきたので、そこに状況などを書き込み、送り返した。

それから約半年後、ようやく通知が銀行から届いた。「被害回復分配金」が決定されたので、こちらに振込んでくれるとのこと。
しかしその金額は、振り込んでしまった額の4分の1以下の値段・・・。どうやら、他の被害者の被害総額と詐欺口座に残された金額との算式の結果、そのようになってしまうらしい・・・。

所感など

満額の返金を期待していたが、けっこう残念・・・。もちろん、何も返ってこないよりは遥かにマシだが。
あと、怒り、悔しさ、労力、個人情報のこと、もともと欲しかった商品を改めてちゃんと買う必要性などの、様々なストレスが生じた。

反省

警察の人からも言われたけど、商品名でググった先のネットストアなどには注意が必要だ。
今後何か商品を探すときには、信頼できるネットストアやアプリで内で探したい。やむを得ずググるにしても、辿り着いたそのサイトが信頼できるのかどうかを確認すべきだろう。
しかし今ではメルカリなどのアプリがある。レアっぽい品もこれらを使えば以前より安全に入手しやすくなった。下手にググるより、こういうものを活用したほうが良さそう。

そもそも、今どき口座振込でしか受け付けていないようなネットストアは怪しいと思わなくてはいけないのだろう。
20年以上前の今よりも古き良きインターネットの時代には、個人のウェブサイトからモノを買ったりしていたこともあった。小さなネットストアが口座振込での支払いを受け付けたりもしていた。
私も実際、知らない人のウェブサイトから余ったコンサートのチケットを割安で買って口座振込したものだ。その時は問題なかった。SSL化されていないフォームにクレカ番号を入力させるようなストアも普通にあった。しかしそんな昔の経験と記憶が、今回の油断を生んでしまったんだと思う。

時代は変わり、今では誰もがそこそこなセキュリティ意識を求められる時代だ。油断しないよう気をつけたい。

お金以外のリスク

今回偽ネットストアに登録したパスワードはそれ用に新たにランダム生成したものだった。これは不幸中の幸いだ。これがもし他で使っているものと同じであれば、すぐにそれらをすべて変更する必要があっただろう。
やはりパスワードの使いまわしは良くないということが、改めて分かった。

住所が渡ってしまうと覚えのないモノが届けらる可能性があるとのことなので、その際は受取拒否をするなど、適切に対処しなくてはならない。

参考になりそうなウェブサイト

「振り込め詐欺救済法」に基づき、振り込んでしまったお金が返ってくる可能性があります。 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

タイトルとURLをコピーしました