概要
Linux Mint で、外付けHDDに多くのファイルをコピーした後にしばらくOS全般の動作が重い。
どうやら遅延書き込みが動作を重くしている模様。画面での見た目上では、コピーはとっくに終わっているのだが。
この遅延書き込みが終われば、一時的なOSの重さも止む。
HDDのアクセスランプの点滅が止んだり、sync コマンドからリターンが返ってくれば、遅延書き込みが終わったとみなせるっぽい。
詳細
現象
Linux Mint で、大量の画像ファイルと動画ファイルを、内蔵SSDからUSB外付けHDDにコピーした。
その直後、ファイルブラウザ上ではコピーが終わったように見えるのだが、それからしばらくの間OSの動作が重いという現象に出くわした。
また、そのときにコピー先の画像ファイルを開こうとしても、開くまでけっこう時間がかかる。
しかししばらくすると、このような動作の重さはおさまり、また普通に使えるようになる。
環境
- PC: Lenovo ThinkPad X220
- OS: Linux Mint 18.2 ‘Sonya’ “MATE-64bit”
- ファイルコピーに使ったファイルブラウザ: Caja 1.18.3
- 外付けHDD: Seagate ST31000528AS (1TB SATA300 7200rpm 3.5インチ)
【PCと外付けHDDとの間の機器】
- USB 3.0 のPCMCIAカード: SODIAL(R)3ポートUSB3.0 エクスプレスカード 54ミリメートル
- HDDスタンド: Yottamaster USB3.0 hddスタンド 2.5 / 3.5インチ hdd / ssd ハードディスクケースSATA3.0 UASP対応 8TB対応 ブラック
原因
遅延書き込み機能が働いていることにより、一見コピーが終わったように見えても、実は裏で一生懸命頑張って書き込みを続けている模様。
対策
遅延書き込み機能自体をOFFにする方法は見当たらなかった。まあ、これは本来便利な機能なので、別にONのままでよいと思う。
遅延書き込みが完了することでOSの重さが再びなくなるまで、都度待つしか無さそう。
遅延書き込み中に事故が起こってデータが消えるというリスクをおさえるためには、遅延書き込み完了までおとなしくしていたほうがよいのかも。
遅延書き込み完了を確認する方法としては、HDDのアクセスランプ(今回の場合はYottamaster HDDスタンドについているアクセスランプ)の点滅状況を見るか、”sync”コマンドを使うのがよさげ。
syncコマンドを実行すると、もし遅延書き込み中ならsyncコマンドの結果は返ってこないが、遅延書き込みが終わると、リターンが返ってくる模様。
参考にしたウェブページ
https://forums.linuxmint.com/viewtopic.php?t=186214
http://www.gnu.org/software/coreutils/manual/html_node/sync-invocation.html#sync-invocation