スマホの方位磁針って、すぐに壊れるものだと思い込んでいた。それまで使っていたスマホの方位磁針で、「北」がちゃんと北を指し示した試しが無かったから。
ランニング中や歩行中にスマホの方位磁針を見ても必ずと言っていいほど方角がずれており、もしそれを頼りに道を探そうとするとおかしな方向に行ってしまう。
でも、故障だと言うのは思い込みだったかもしれないと、今更ながらに思い始めている。少なくとも今私が持っているスマホではそうだ。
私は、スマホの方位磁針を使いこなすにはあまりにせっかちであると同時に、その性能を過大評価し過ぎていたんだろう。
以下の条件を満たせばそれはたいていちゃんと方位磁針として機能することが、今になってやっと分かってきた。
- まずはスマホを八の字に回す。 ※これは以前から知っていて、よく実践していた。
- それをかなりきっちり水平に置く。
- 方位磁針の針が正確な方角にゆっくりと移動し終わるまで、10秒くらいは辛抱強く待つ。
- すぐ近くに磁石や電子機器がないこと
上記の2つ目と3つ目については、私はこれまで考えもしなかった。電子的に動いているであろうスマホ内蔵方位磁針の性能と機能を過大評価していたが故に、本体がどのような空間的ポジションになっていようとも瞬時に正確な方向を指し示すものだとばかり思っていた。
しかし方位磁針はあくまで自然界に存在する地磁気をキャッチするものだ。これを安いスマホが片手間でキャッチするというのだから、釣りや自然観察と同様、使う側のせっかちさや過剰な期待が訳に立たないのは当然なのだろう。
そんなことを今更ながら思っている今日この頃である。