ファスナーの引手を限られた道具で無理やり交換

工具
ファスナーの引手を新しいものに交換したい。しかし、「喰い切り」や「口金つぶし」などの便利な道具は手もとにない。このため、通常のペンチとドライバーと金槌だけで無理やり交換してみた。一部のスライドの動きが少しきつくなってしまったが、なんとか交換することはできた。しかし、やはり上記のようなファスナー交換に適した道具を使うべきということが分かった。

やりたいこと

持っているリュックサックのファスナーの引手がある。その大部分は、ゴム素材でできている。
買ってから20年くらい経ち、このゴム素材の部分が劣化してボロボロに朽ち果ててしまった・・・。
そこで、引手の部分だけを交換したい。

やったこと

新しい引手の購入

はじめは、工具などを使わずに交換したかった。
このため、ワンタッチで交換できる以下のものを購入してみた。

しかし実際にワンタッチで取り付けてみたところ、スライダーの胴体と柱が成す空間に対して引手のワンタッチ用の輪っかが厚く、そのせいで取り付けたまま逆方向に回転させようとすると輪っかが引っかかり、引手を回転させることができなかった。このため、ファスナーの上げ下げ動作に支障が出てしまっている。
このため、この引手のワンタッチ取り付け用の輪っかとは逆方向の、通常の輪っかの方をスライダーに取り付けることにした。

道具を出す

  • 少し大きめのニッパー
  • 少し大きめのペンチ
  • 少し大きめのマイナスドライバー
  • 金槌

交換作業

まず、朽ち果てた引手を切り離す。
大きめのニッパーを使い、輪っかの部分を切り取る。その後、ペンチで輪っかの部分を曲げてずらすなどして引手を取り外す。

スライダーの柱の隙間を広げる
二人がかりでおこなった。
一人が、スライダーをペンチで同じ空間に固定する。
もう一人が、大きめのマイナスドライバーの先端をスライダーの胴体と柱の間にてスライダーの中心方向に押し当てて、金槌でドライバーの先端を胴体と柱との隙間に入れる。
こうすることで、胴体と柱との隙間が少し広がる。

(注)ペンチのはさみ方に力を入れすぎると、スライダーが歪み、スライド動作に支障をきたすことになる。

新しい引手を取り付ける
前の項目で空いた隙間から、新しい引手の輪っかをはめる。
今回は、ワンタッチ取り付け用ではない方をはめた。

スライダーの柱の先端と胴体との隙間を閉める
ペンチの刃が他の部分を傷つけないように、慎重に締め付けた。

結果など

なんとか引手を交換することができた。全部で5カ所。

しかしながら、一部のスライダーの動作がややきつくなってしまった。これは、スライダーをペンチで固定した際に挟む力を加えすぎて、スライダーが歪んでしまったためだろう。

やはり、今回のようなありあわせの道具ではなく、適切な道具・手順を用いるべきだということが分かった。

例えば、以下のウェブページがとても分かりやすいと思う。

ファスナーの引手は簡単に交換できます – Marubayashi

 

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